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JIS盤用VCBの保守と更新2021(第2回)

第2回目の配信「選び方・使い方 遮断器」です。

1回目の配信に対し、以下のご質問がありましたので、回答します。
Q.この配信されたマガジンを他の人に転送してもよいか?
A.説明内容を改変されない限り結構です。できましたら、登録されるようお勧め下さい。

この講座で、説明の中心になりますVCB(遮断器)等の機器について、全体的かつ機能的に説明されている参考文献を紹介します。
(参加させていただきました講演会や即売会ではこの本も状況により2,800円で定価販売しております)

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弊社がご紹介するVCB関連の製品ですが、オーム社様発行の「選び方・使い方遮断器・開閉器」(工業高校の教科書等で使われたこともある著名な配電関係の専門書シリーズで、遮断器、開閉器等の主要器具について、詳しく解説してある本です。
変圧器や保護継電器の選び方・使い方も同じシリーズで別冊で、販売されています)にも紹介されています。
前回紹介したKV VCBメンテナンスキットも紹介されています。(発売当初は、写真にあるように、半透明の角形容器に入っていましたが、中身は同じ3社専用のもので、メーカ様より指定されたオイル/グリースと絶縁劣化対策クリーナーをセットにまとめたものです。)

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また、以下に示しますVCBの更新工事で、力を発揮するKVアダプターについても紹介しております。
当時は、まだ東芝様VCB用と三菱電機様VCB用の2社共用品でしたが、現在は、富士電機様VCB用を加え、3社共用品に進化しています。
このアダプター類は、VCBの更新工事に関係される方には必ずお役に立つ製品です。

特に、VCB更新用の互換板は、従来発売されていなかった東芝様VCB用、富士電機様VCB用としては、国内で唯一市販されている製品です。
また、前面パネルのみでなく、後方床部の支持も併用されている場合での更新を可能とするKVベースアダプターは、三菱電機様VCB用、東芝様VCB用、富士電機様VCB用として、業界初のもので、国内で、「唯一市販されている床支持部の更新互換性を保つ本邦初の製品」となります。
勿論、床支持のみで支持されているVCBの更新(この場合は、ベースアダプターは2組必要)にも有効です。

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上記説明では、東芝様、三菱電機様の共用品の互換アダプターとして紹介されてますが、現在では、富士電機様にも同じアダプターで、適用可能な業界初となる3社共用品も発売開始しています。

筆者が、日本電機工業会様が派遣する講師のメンバーとして、全国各地で、講演活動をしていた際に、電気管理技術者の皆様より、「折角、VCBメーカー同士が、定期的に意見交換している工業会があるなら、我々が更新しやすいように、共通の取付寸法となるような調整が何故できないのか?」

と、至極ごもっともな意見をよくいただきました。
各VCBメーカー様間のシェア競争は激しく実現は不可能でしたが、主要3社(3社合計すると、日本国内のシェアは95%)で、自由に共用できる互換アダプターをこうした形で発売することができましたので、ある程度は、期待に答えられたのではないかと、考えています。

3社共用のKVアダプターを装着した3社様のVCBは、共通の取付穴を共用するVCBに変わる訳ですから、日本国内での標準共用品ともいえます。

KVアダプターの詳しい使用法の説明は、YouTubeの動画になっていますので、是非ご覧下さい。
https://youtu.be/ttvOIzdKN48

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