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JIS盤用VCBの保守と更新 (第36回:KVアダプターの種類の違いとJIS盤への適応 序の2)

第35回のご説明に対していただいたご要望やご質問に有りましたものを、まとめま すと、以下の内容ですので、一つ一つご説明したいと考えます。

Q1:KVアダプターは便利だが、種類が多すぎる。我が社では、使う種類を幅狭形に統一する積りなので、説明も幅狭形を中心にしてやって欲しい。
Q2:既設品に対する更新するVCBの位置の決定だが、前回の説明で、本体の位置合わせが最優先で、主回路端子の位置合わせより、優先する理由が知りたい。
Q3:背面の床支持位置を、既設VCBの床位置より、更新VCBの位置を上方にあげる理由が知りたい。床の高さは、同じ方がいいのではないか?

A1:確かに、KVアダプターは、あらゆる状況に対応できることを目標に開発されておりますので、種類が多く、事前の準備や、在庫のためのスペースが多く必要とのご意見は理解しており、申し訳なく考えております。幅狭形は、実際にKVアダプターを適用時に他の機器と重なって使えなかったお客様の強いご要望で、開発されたものです。従来横方向に4個用意された、アダプター固定用の穴を上下に配置換えすることで、アダプターの横方向の幅を狭くしても使用可能なように、開発されたもので、VCBの左右に、切り替えスイッチや、電力量計など、移動不可能な機器が配置されている場合に威力を発揮するシリーズで、ご好評をいただいております。但し、アダプターを固定する、4個のM8ボルト用の穴が横ではなく、縦に設けておりますので、殆どのVCBの制御端子台が、本体上部に設けられている関係で、上部にある配線ダクト等が存在する位置にどうしてもかかっておりますので、更新作業の妨げになる可能性が高く、配線ダクトの移動を必要とするため、標準適用品としては、推奨できないことをご理解ください。

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A2:既設盤に使用されておりますVCBが他の機器とどのような関係で、配置されているかは、多種多様であり、確定はできません。更新するVCBの位置を確定する上で、既設の他の機器への影響が最も少ないのは、現時点では、既設VCBが据付られている場所で、既設VCBの外形寸法の内側に入っている限りは、間違いなく、更新は可能となりますので、既設VCB本体の中心と、更新VCBの本体の中心を合わせた方が間違いないということから、本体の位置関係を合わせることを最重点としております。本体の中心を合わせることで、主回路導体の位置が大きく移動して、既設電線を使用しての接続が困難となる可能性はありますが、更新VCBの固定位置を上方に移動することで、主回路電線を長く利用できますので、左右/奥行き方向の位置調整が可能であり、問題は解決できます。VCBの上方は、電線が広く存在しますので、大抵大きく広がっております。電線の機械的短時間強度も、電線が短くなる方向であれば、問題発生の可能性はより低い方向と考えます。但し、重要な主要機器であるVCBの周辺に、他の機器が存在するケースは、少ないので、左右に移動しても、問題が起きない可能性も高いと思われますので、次に優先するのは、主回路導体の位置を極力既設に近づけることです。次回以降にご説明する更新用VCBのための新たなKVアダプターの開口穴と固定穴は、既設VCBの左上の固定穴と、KVアダプターの左上の固定穴の関係を基準に、AとBの寸法で、ご説明していきますが、VCB本体の中心を合わせる場合の、KVアダプターの左上の穴位置を決める A寸法に加え、主回路導体を近似させたいときの寸法 A±X の寸法もご紹介する予定ですので、状況に応じてどちらか一方かその中間位置をご選択の上、パネル加工を実施下さい。

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A3:既設VCBが固定されている位置や手段は、様々ですが、一番処置に困るのは、既設VCBが後方も床で支持されている場合の更新VCBの後方床での固定方法です。後方の床支持が、盤の左右に張られた梁(アングル)等ですと、これは、盤の耐震強度を決定する重要な構成物であり、外したり、切断しますと、地震等の自然災害で、盤が破損した場合の責任問題にもなりかねませんので、安易な改造はできません。安全なのは、この梁(アングル)は残したままで、VCBは、上方に移動し、この更新するVCBの後方床面支持は、この梁(アングル)を利用して行うことですが、床位置高さが同じですと、位置が異なる後方の固定穴を使って、更新VCBの後方での固定は困難であり、位置調整と作業可能なスペース分だけ、上方に移動させる方が合理的です。VCBの上方の空間は、大抵主回路電線が存在しており、スペース的には空いていますので、上方へ移動することが最適となります。上方に上げる寸法は、別途用意しております、ベースアダプターの高さに合わせており、この高さは状況に応じて変更調整することが可能となっております。

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https://youtu.be/2-aStbeXDJw

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