真空遮断器VFシリーズの手動バネ操作方式の投入操作と引外し
真空遮断器VFシリーズ 手動バネ操作方式の投入操作と引外しについてまとめました。
手動投入操作
手動ハンドルが引外し位置(開閉表示器は「切」を表示)において、まず手動ハンドルを若干反時計方向に回転させて、「リセット状態」を確認した後、約90度時計方向に回転すれば、遮断器を投入することができます。このとき、開閉表示器は「入」を表示します。
手動引外し操作
手動ハンドルを「入」の状態から、約90度反時計方向に開店すれば、遮断器を引外すことができます。このとき、開閉表示器は「切」を表示します。
電気的引外し操作
遮断機が「入」状態において、内蔵の電気的引外し装置に電気信号を与えることにより、遮断器を引外すことができます。この場合、開閉表示器は「切」を表示しますが、手動ハンドルは投入位置で停止したままとなっています。この状態により、手動(引外し)操作との区別ができます。
電気的引外し装置
電気的引外し装置は、次の通りです。
(1) 過電流引外し装置(OTC)
変圧器の二次電流によって、過電流時に保護継電器を介して引外す装置です。瞬時励磁方式で3A設定となっています。負担VAは3Aのとき約90VAです。
(2) 電圧引外し装置(STC)
交流操作と直流操作があります。交流操作の場合には、コンデンサ引外し電源装置を使用してください。
(3) コンデンサ引外し装置(CTD)
コンデンサを充電しておき、継電器等の引外し指令接点を閉じることにより、電圧引外しコイル(STC)に放電して、遮断器を引外します。整流器、コンデンサは電解コンデンサを使用しています。充電時間は1~2秒程度であり、停電後30秒においても、引外し可能です。
(4) 不足電圧引外し装置(UVC)
コイル印加電圧が20%~60%に低下したとき、遮断器を引外す装置です。常時負担VAは8VAです。なお、この不足電圧引外し装置は、機械的ロックが可能な機構です。
引外し装置の組み合わせ
標準 | 過電流引外し装置(OTC) |
---|---|
準標準 | 電圧引外し装置(STC) |
過電流引外し装置(OTC)+不足電圧引外し装置(UVC) | |
電圧引外し装置(STC)+不足電圧引外し装置(UVC) | |
過電流引外し装置(OTC)+電圧引外し装置(STC) |