真空遮断器VFシリーズの適用基準
真空遮断器VFシリーズの適用基準についてまとめました。
使用環境と適用
使用環境
VF-D形真空遮断器はJIS C 4603-1990(高圧交流遮断器)、JEC-2300-1998(交流遮断器)の規格に準拠し、屋内用機器として設計・製作されていますので、JEM-TR194に示す標準使用状態で使用してください。また、説明書に従った保守・点検を十分に実施してください。
なお、標準使用状態と異なった状態でご使用になる場合は、お問い合わせください。
1.周囲温度 | -5℃~40℃ 24時間の平均値が35℃を超えないこと。 |
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2.湿度 | 相対湿度45%~85% 結露しないこと。 |
3.汚損度 | 汚損がないこと。(なお、目安として等価塩分付着密度0.01mg/cm2未満とする。 |
4.有害ガス等 | 腐食性ガスがないこと。 |
5.粉じん | 過度の粉じんがないこと。(なお、目安として2mg/m3以下とする。) |
6.標高 | 1,000m以下 |
設置場所、周囲雰囲気に対する注意
じんあいの多い場所、腐食性ガス雰囲気のある場所、以上な振動または衝撃を受ける場所、あるいは屋外盤等の環境でご使用になる場合は、じんあい、腐食、振動、衝撃、水滴、結露等に対する特別対策をお願いします。
設置環境条件を満たさない場所、または特殊環境において、適切な処置・対策をしないまま使用しないでください。開閉性能、通電性能、絶縁性能などの劣化または不具合のい原因となります。
サージ保護装置の適用
真空遮断器の実際の適用に際しては、使用負荷回路に対するサージ保護基準と、具体的な適用例を次に示しますので、機種選定時のご参考としてください。
サージ保護基準
VCB種別 | 負荷 | ||||
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発電機 | 電動機 | 乾式変圧器 | 三菱モールド変圧器 および油入変圧器 | 進相コンデンサ | |
汎用品(VF-D) | CRサプレッサ | CRサプレッサ | 汎用避雷器 | 不要 | 不要 |
低サージ品(VF-DG) | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 |
異系統突き合わせ回路への適用
真空遮断器は低サージ品(VF-DG)も、汎用品(VF-D)と同様に、異系統突き合わせ回路への適用が可能です。
コンドルファ起動回路
コンドルファ起動の場合、オートトランスの中性点開放は、起動電流が十分減衰してから行ってください。また、起動補償器に使用するオートトランスは、特殊変圧器(JEC-2201)で規定されたコンドルファ式始動変圧器をご使用ください。